統合による商品コンテンツ・シンジケーション
商品を購入する際に、お客様が一層慎重になっている傾向が見られます。シームレスで一貫性があり、魅力的で、情報が豊富な買い物体験を、より強く求めるようになっています。
ブランドやメーカーは、もはや自分たちが主導権を握っているのではなく、顧客やバイヤーがビジネスを動かす時代になったことを認識しています。もし顧客が、よりつながりのあるデジタルな買い物体験を望んでいるのであれば、すべてのタッチポイントで高品質な情報を提供し、一貫性を保つ必要があります。
そして、より多くの商品を販売し、収益を上げるためには、チャネルとタッチポイントを増やして販売する必要があります。そのためには、商品コンテンツを最大限活用し、データサイロをなくし、シームレスに運用していくことが重要なのです。
販売チャネルが増えれば、ブランドの認知度を高めるチャンスも増える
ある調査 1 によると、顧客は次のような方法でブランドを発見しています。

しかし、71% 2 の消費者が、広告よりも、レコメンデーションやオンライン検索などから自分でブランドを発見したいと考えています。つまり、すべてのチャネルでブランドの発見力を高めるためには、焦点を絞ったアプローチが必要です。
商品コンテンツ・シンジケーションの役割とは ?
商品コンテンツ・シンジケーションとは、商品情報を、流通パートナーやマーケットプレース、データプール、小売ネットワークに共有することです。同時に、商品ページの収集とエンリッチメントを自動化することで、大量の時間と労力を投入することなく、顧客体験を容易に最適化することができます。
商品コンテンツ・シンジケーションを効果的に行うことで、企業は新たな販売チャネルを開拓し、消費者やバイヤーにとって商品をより発見しやすく、見やすく提供することができるようになります。
だからこそ、企業には、eコマースプラットフォームやマーケットプレースを介して、さまざまなチャネルに商品コンテンツを配信し、リーチを拡大して発見率を高める戦略を推進していくことが求められます。
eコマースプラットフォームによるシンジケーション
eコマースプラットフォームは、オンラインビジネスにおける、ウェブサイト、マーケティング、販売の管理を可能にします。企業は、豊富で一貫性のある完全な商品コンテンツを同プラットフォームを通じて効率的に配信することができ、企業内の既存システムとの連携も可能です。こうした柔軟性は、サイロ化を最小限に抑え、より多くのシステムや冗長なデータ管理プロセスの維持にかかる負担を軽減します。
マーケットプレースへのシンジゲーション
Amazon、Alibaba、eBayなどのオンラインマーケットプレースにシンジケーションすることもできます。マーケットプレースは、競争の激しいビジネス環境で中小企業が競争に加わるための簡単な方法です。マーケットプレースを始めたばかりであれ、新しいマーケットプレースに進出する場合であれ、商品情報管理と在庫管理という2つの重要な機能が必要です。
eコマースプラットフォームとマーケットプレースのどちらを選択した場合でも、すべての商品データを保持し、eコマースソリューションやマーケットプレースのプラットフォームと簡単に統合できるソリューションが必要であることを忘れてはなりません。
PIM統合による商品コンテンツ・シンジケーション
商品情報管理(PIM)は、複数チャネルでの販売を成功させるために必要な商品情報を、簡単かつ迅速に取り込み、検証し、管理し、充実させ、公開することを可能にするソリューションです。
真にパワフルなPIMは、ブランドのウェブサイトで商品コンテンツを公開するだけではありません。APIや独自のコネクタを介して、ERP、CRM、DAM、eコマースプラットフォームやマーケットプレースなど他のソリューションとの統合を可能にすることで、機能を拡張します。
PIMシステムをeコマースプラットフォームやマーケットプレースと統合するメリット
- 同期された商品データを様々なチャネルに自動配信することで、リーチの拡大、発見率の向上、販売チャネルの拡大を容易に実現
- リッチで完全かつ最新のデータを用いて商品情報を最適化し、ローカライズされたチャネル固有の商品コンテンツを一貫してバランスよく配信
- 一貫性のある魅力的な顧客体験を促進し、消費者が求めるシームレスでオムニチャネルな体験を可能にする
- 商品コンテンツのシンジケーション作業を簡素化し、時間、コスト、リソースを削減
バイヤーや消費者が購入に至るまでの経路はこれまで以上に複雑になっており、購入前に、検索エンジンやウェブサイト、オンラインマーケットプレースなど、お気に入りの情報源から常に情報を探しています。そこで一貫した情報と魅力的な体験を提供し、競合他社に差をつけましょう。