新商品の発売が遅れると、競合他社に販売機会や売上、収益を奪われるのは当然です。しかし、市場への商品投入に苦労することは珍しくありません。実際、新商品の約79%が予定通りに発売されていないとされています。
ビジネス界では、タイムトゥマーケット(TTM)という言葉が使われます。これは商品が市場で消費されるまでにかかる時間、つまり企画から発売までの期間を指します。
新商品投入の成功によって業界全体の売上と収益の25%以上が生み出されていることを考えると、単に予定通りに発売するだけでは不十分です。競争力を維持するためには、より早く、より頻繁に新商品を市場に投入する必要があります。
では、なぜ新商品の投入には時間がかかってしまうのでしょうか。その問題の原因は以下の効率の悪さに起因しています。
- プロセスやシステムが一元化されていない
- 商品情報やデジタルアセットが分断されて管理されている
- 顧客が接する情報をキュレーションや収集できていない
- 部門間やパートナーとのコラボレーションができていない
ビジネスが分断されているため、商品情報のオンボーディング、検証、管理、公開などの作業に時間がかかり、無駄な手間やエラーが発生しやすくなります。また、ファイルの重複も起こります。さらに、部門間のコラボレーションも妨げられ、関係者全員がストレスを感じることになります。
スピード化のニーズに対応
「早起きは三文の徳」ということわざがありますが、競合他社に市場シェアを奪われずに高い価格で商品を売るためには、市場投入の遅れを避けることが重要です。そのためには、商品情報管理(PIM)ソリューションの活用が得策です。
タイムトゥマーケットを確実に短縮する PIM
- さまざまなサプライヤーやシステムから商品を迅速にオンボーディングする
- ワークフローやタスクを自動化することで、プロセスやシステムの非効率性を排除する
- データの完全性や品質を保証する
- 市場に出す商品コンテンツの全行程を完全にコントロール(未完成、レビュー中、公開承認済みなど)
- ワンクリックでオンラインとオフラインのあらゆるセールスチャネルに公開、同時に配信する
確かな効果
PIMソリューションを導入した多くの企業は、その主なメリットとして特に絶賛しているのはタイムトゥマーケットの迅速化です。数カ月かかっていた場合は数週間程度に、数週間かかっていた場合は数日程度に短縮できます。当社のお客様の一例として、世界的に展開しているフランスの有名なファッションブランドは、タイムトゥーマーケットを4週間から1週間に短縮しました。また、最高級の蒸留酒の輸入と流通で業界をリードする別のお客様は、1カ月あたり1,100時間の短縮に成功しました。
しかし、PIMの導入にあたっては、どのPIMソリューションでも同じではないことに注意する必要があります。最適なソリューションを選ぶことで、商品の投入にかかる期間を短縮し、品揃えを増やすと同時に、データの品質も向上させることができます。さらに、消費者の体験をパーソナライズすることさえ可能になります。