DR.GRANDELの商品をあらゆるプラットフォームで効果的に見せることはすでにできていましたが、そのプロセスはかなり大変なものでした。4,000品目以上の商品情報は分散していて、 ERPシステムと組み合わせて主にExcelのリストで管理されていました。
さらに、同社は11,000のデジタルアセットを管理し、商品コンテンツを7カ国語にローカライズしています。商品情報とデジタルアセットの統合は、多くの場合非常に時間がかかり、場合によっては商品情報を何度も作り直さなければならないこともありました。こうした手間のかかる作業は、市場投入までの時間を著しく長くしてしまうため、適切なシステムで解決する必要がありました。
当初は、画像ファイルを一元管理するデジタルアセットマネジメント(DAM)システムの導入も選択肢の一つでした。しかし、さらに検討を重ねた結果、すぐに商品情報管理(PIM)ソリューションに辿り着きました。これであれば、すべての商品情報とデジタルアセットを明確かつ効率的な構造に移行することができるとわかったのです。加えて、会社全体のデジタルポジションを強化することにもつながることも見込まれました。
こうして、柔軟性と俊敏性を高めながら、商品情報とデジタルアセットを中央リポジトリで管理し、コンテンツを正確に集約し、市場投入までの時間を短縮するための適切なソリューションとして、Contentservが選ばれたのです。
要件
新ソリューションの導入にあたっては、既存および将来の商品データを効率的に整理すること、マルチチャネルへの迅速な転送を実現すること、中央メンテナンスと内部プロセスの簡素化が焦点となりました。また、自社のB2Cオンラインストア(3言語、5つのバリエーションで運営)に加え、美容サロン、スパ、薬局、健康食品店、輸出向けのさまざまなB2Bポータルにも対応した実装が求められました。
ソリューションは、以下をサポートする必要がありました。
また、将来的には販売店や小売店のパートナーに直接商品情報を送ることができるよう設計されました。
実装
導入パートナーであるLaudert社との密接な連携により、Contentservのソフトウェアは要件に応じてセットアップされ、同社のERPシステムやオンラインストア、B2Bポータルに接続されました。最初のハードルは、商品情報を全部門から集約して一元化することでした。既存の画像素材の準備についても、何度も議論を重ね、最終的に品質基準を確立しました。現在では、すべてのオブジェクトに対応したワークフローが用意されており、用途に応じてさまざまな方法で管理されています。
Contentservのソリューションのおかげで、すべての部門とリリースインスタンスが、対応するワークフローを介して商品情報のコンパイルに関与しています。また、ユーザーの役割と商品のステータスに基づいて、関連するフィールドのみをデータメンテナンス タブに表示させることで、一層の透明性を保証しています。データが完成し、承認されると、自動的に自社のオンラインストアに送信されます。特に、SEOに対応した5つの言語バリエーションで商品情報を直接利用できることは大きな利点です。将来的には、SDL Tradosと直接統合することで、他の翻訳管理プロセスも自動化していく予定です。
導入効果
Contentservの導入で、DR. GRANDELの業務効率は飛躍的に向上しました。商品を作り上げるプロセス全体が、商品情報を使用し、適応し、補強するすべてのインスタンス(研究室からトレーニング部門に至るまで)として、 PIMシステムでマッピングされるようになったのです。
その結果、商品のファクトシートは常に毎日更新されたバージョンを利用でき、ボタンを押すだけでPDF形式で出力することができるようになりました。これは、かつて時間のかかるプロセスでコンパイルし、追加の労力をかけても大抵B2Bポータルでしか更新できなかった以前と比べると、非常に時間の節約になっています。これによって、お客様に常に最新の情報を3ヶ国語で提供できるようになりました。
また、DR.GRANDELチームにとって大きなプラスとなったのは、ワークフローを簡単に変更できる柔軟性です。一般的に、適切なトレーニングを受ければ、PIM/DAMシステムを独自に管理することができます。Laudert社は特別な細かい調整やより重要な統合ステップのための導入パートナーとして、引き続きサポートしていく予定です。
パートナーのサポートを受けながら、刺激的だった導入段階の次に、さらなる最適化を模索するための確固たる基盤が確立されています。ウェブサイトの商品検索やトレーニング資料向けの自動コンテンツなど、明確なデータ構造のおかげで迅速に実行されるようになっています。