この蓄積された情報は、社内だけでなくB2Bのお客様や、デジタル照明サービスやアプリなどのスマートIoT照明アプリケーションに提供されます。こうした環境では、特に専門的なデータマネジメントが成功の決め手となります。データサイロを解体し、技術データやメディアアセットを一元化して、高品質に管理・維持することが必要です。

RIDIグループの既存のPIMシステムは、時代とともに進化してきましたが、こうした要求に応えられなくなっていました。そこで2020年、決断が下されました。老朽化したPIMシステムを、強力で将来を見据えたPIMソリューションに置き換えることになったのです。

要件

• 十分な拡張性があり、RIDIグループのさらなる成長に寄り添い、促進していくために、必要なすべての機能性を提供できる PIM/DAMシステムであること

• 国際的なワークフロー（例えば翻訳など）では、異なる場所にいる関係者全員のコラボレーションを簡素化し、市場投入までの時間を大幅に短縮できること

• 直感的なインターフェースにより、データメンテナンスに要する時間を最小限に抑えること

• 顧客システムやデジタルIoTシステムと安定したインターフェースで接続でき、場合によってはあらかじめ定義されたデータ標準（例：卸売のETIM）で接続できること

• すべての関連データをデジタル化し、「信頼できる唯一の情報源 （single point of truth）」として統合することで、優れたデータ品質を持続させることを目的とする

• これまで、主に製品の技術データを維持するために欠かせなかった手作業も、新しいPIM/DAMソリューション導入によって、将来的に大幅に自動化できること

マイルストーン

• RIDIグループのプロジェクトチームとインプリパートナーであるSQLIとともに、2020年のキックオフワークショップでプロジェクトの範囲が定義されました。
• 2021年初頭には、インプットとアウトプットの管理に関する一連のワークショップを開始。
• 第一段階では、データ管理のための全社的なプロセスを構築し、新しいRIDIデータモデルを設計します。Contentserv PIMにプロセスがマッピングされ次第、既存のデータプールを旧PIMから移行し、統合、整備していきます。
• 第二段階では、お客様とのデータ交換を含む出力チャネルの統合を行います。
• 約12ヶ月の導入プロセスの第三段階として、データシートやカタログのテンプレートの作成、翻訳管理の最適化などを行います。