Tegut社について
1947年に設立されたTegut(テグト)は、ドイツのフルダを拠点とするスイス系生鮮食料品企業です。Tegutチェーン店では、生鮮品や有機食品地域の食材、冷凍品、雑誌など幅広い商品を提供しています。ドイツ国内に280店舗を展開し、7,000人以上の従業員を抱え、2020年には10億ユーロ以上の純売上高を記録しています。
導入前の課題
Tegutでは、販促素材としてチラシ、広告ポスターを1週間サイクルで展開しています。異なる キャンペーンの販促素材のクリエーティブ制作は外部に委託され、Webサイトでのプロモーションは、ERPの商品データを使って代理店が⾏うなど、媒体毎に個別制作となっていた。データの受け渡しから制作まですべて⼿作業のため、調整や承認に時間とコストがかかっていた。プロモーション管理は、社内開発のキャンペーン管理ソフト(ASW)のみで、もはや限界になっていた。
そこで、商品情報とデジタルアセット管理をより効率的かつ可視化する、社内プロセスの最適化を模索しました。また、アップグレードしたキャンペーン管理ソフトウェアとの統合に加えて、マーケティング、サービス、広告、在庫管理、購買などの社内外のシステムとの統合が可能なソリューションを検討しました。
要件
Tegutは、商品情報管理と印刷プロセスの最適化のために、次の要件を統合された一元的なプラットフォームを検討。具体的に要件は次の通りです。
- 高度に自動化されたシステムによる販促素材制作の効率化
- 約310万部の週刊チラシの効率的な企画・作成
- 12週間の制作リードタイムを短縮するワークフロー支援の効率的なプロセス
- 直感的なアプローチで代理店との連携を強化し、現場でのアポイントメントを最小化
- 購買、在庫管理、マーケティングサービス、広告を担当する各部門のワークフローとタスク指向の相互作用
ソリューション
Tegut社はContentservを選択し、データ、メディア、デザインプロセスの一元管理プラットフォームとしてASWとシームレスに統合しました。マーケティングサービス、広告、購買などの部門は 、システムを使って商品、画像、レイアウトを管理できるようになった。Contentservは、外部ソースや社内システム、画像コンテンツへのアクセスを可能にした。 また、ERPの商品マスタデータとASWのターゲットグループは、テキストや商品画像参照などのマーケティング関連情報とターゲットグループ構成(商品ラインアップとバリアント)によってリッチメディアに拡充される。このワークフロー設計は、様々な領域の異なる要件の調整を要する最も複雑な要件だった。
Tegut社では、特に食品小売業の非常に複雑な要件に厳密に対応する必要があり、そのために商品企画の透明性と柔軟性を確保する必要がありました。Contentservは、直感的なワークフロー管理により、公開前にすべての商品データの状態を確認することができ、この要件を実現した。
導入効果
同社はContentservで、商品情報やデジタルアセットを一元的に管理し、属性管理・バリアント管理によりデータのエンリッチ化を実現。ワークフローが最適化されたことで、部門や地域を超えたコラボレーションが改善され、効率的なタスク管理、一貫性のある完全なデータ出力が可能になった。また、従業員の作業量や関係機関とのコラボレーションも最適化され、作業時間と労力が大幅に削減されました。
統合されたワークフロー支援のソリューションのおかげで、無駄をなくし、より効率的な制作 プロセスを実現しました。
ユルゲン・ヴェルナー氏(IT部門 アプリケーションサービス担当 部長)