Contentservを導入する前、 Spectrum Brandsの商品情報は利用目的に合わせた別々のコンテンツ管理システムでメンテナンスされていましたが、すぐに増大する商品情報の需要に対応できなくなりました。タグ付けやシステムがサポートする画像フォーマットの変換など、多くの重要な機能のプログラムが必要でしたが、どれも時間のかかるプロセスでした。そのため、デフォルトですべての重要なアプリケーションシナリオを処理できるよう、必要な機能が包含されている、プロフェッショナルなPIMソフトウェアへの切り替えが検討されるようになりました。
目標は、既存のプロセスを標準化し、ワークフローの定義と明確なアクセス管理によってデータ入力時のエラーを最小限に抑え、商品情報を効率的にローカライズするための基盤を構築することでした。もうひとつ重要な要件は、約2年ごとに発行される印刷カタログの作成でした。印刷カタログは、手作業で非常に労力を費やす作業でした。
これらの目的を達成するために、データの入力・管理の作業負荷を大幅に減らし、市場投入までの時間を短縮できる、高度に自動化されたプロセスが必要だったのです。
要件
- SAPのERPシステムとの組み合わせて、すべての商品情報の「信頼できる唯一の情報源」となるPIM/DAM
- データ品質向上のため、自動化されたワークフローと役割・権限管理による効率的なデータエンリッチメント機能
- 大量のデータ処理、チャネルに最適化されたフォーマット適応、WYSIWYGエディターなど、日常業務に役立つ実用的な機能
- 様々なブランドや商品カテゴリーの厳密な要件を満たす柔軟なデータモデル
- システムを介して直接カタログを作成できること。プロダクトマネージャー、コンテンツライター、グラフィックアーティストなど、すべての担当チームが同時に、互いに独立してコンテンツ要素を入力または更新できる
実装
市場の要件と自社の基準を満たすには、堅牢なPIMソフトウェアに切り替えることが唯一の方法であることを理解したチームは、利用可能なソリューションを徹底的に調査しました。最終的に3つのプロバイダーに絞り、詳細な選考プロセスを経て、2012年にContentservを採用しました。
ContentservのパートナーであるSDZeCOMのサポートのもと、導入は約1年かけて、関係者全員が緊密に協力し合って徐々に進められました。関連性を確認するために何百もの属性を見直し、チームの日常業務を促進するためにワークフローを定義しました。
導入後の効果
Contentservの導入により、Spectrum Brandsは社内プロセスを大幅に改善し、コスト効率を高めると同時に、新たなビジネス機会を活用することができました。現在、同社は12以上のブランドの約25,000の商品と、37万以上のデジタルアセットをContentservで管理しています。商品カタログ作成の約80%は完全に自動化されており、システムを介してより迅速に内容を確認することができるようになっています。これにより、特に技術的な情報の品質保証が非常に容易になりました。以前は1年ほどかかっていた作業が、今では1週間で完了します。
さらに、システムがサポートする翻訳管理システムにより、導入前には考えられなかったことですが、最大27言語でのタイムリーなカタログ発行が可能になりました。カスタマイズされたワークフローのおかげで、商品説明の作成コストは以前の5分の1にまで削減されています。
採用率 もそれを物語っています。Contentserv PIMソフトウェアは、世界中の全拠点で毎日50人以上のユーザーが利用しています。異なる拠点間のコラボレーションをさらに効率化し、Contentservの継続的な機能強化を無駄なく活用するため、同社は現在、オンプレミスのソリューションから標準性の高いクラウドソリューションへの切り替えを検討しています。