日本電子は、顧客満足度の向上と社内業務の効率化を目指し、20年来にわたって運用してきたアフターサービスシステムの刷新に踏み切りました。その中核となるPIM/DAM として導入したのが Contentservです。Contentservで4万点に及ぶ部品に関する情報の一括更新や、EC サイトに対するより鮮度の高い充実した情報提供を実現するなど多くの成果をもたらしています。
日本電子株式会社について
電子顕微鏡の老舗メーカーとしてグローバルなビジネスを展開する日本電子株式会社は、1949年5 月に電子顕微鏡の開発会社として発足以来、創造と開発をもとに科学の進歩と社会の発展に貢献するという創業時からの理念を糧に、 70年以上にわたり電子顕微鏡をはじめ、分析機器、医用機器、産業用機器など事業の拡大に努めてきました。また、世に先駆け、世界市場を視野に入れた販売、サービス体制の構築に努め、現在では数多くの製品が世界のいたるところで使用されており、グローバル企業としての高い評価を獲得しています。
導入前の課題
電子顕微鏡のグローバル市場におけるリーディングカンパニーとして知られる日本電子様。電子顕微鏡以外にも分析機器、医用機器、半導体関連機器、産業機器の製造・販売・開発・研究もてがけるなど様々な市場分野にアプローチしています。さらに2022 ~ 2024 年度の新中期経営計画「Evolving Growth Plan」では「世界の科学技術を支えるニッチトップ企業へ」というビジョンを掲げ、従来から推進してきた「YOKOGUSHI 戦略」のもと、研究開発力、ものづくり力、サービス力のさらなる強化を通じて顧客満足度の向上を図り、事業規模の拡大と高収益化につなげていこうとしています。
そうした中で、2018年頃から検討を進めてきたのが、様々な顧客サービスのフロントとなるアフターサービスシステムの刷新です。主な対象は、サービス対応用のシステム(CTI/ コールセンターシステム/フィールドサービスシステム)、パーツ受注用システム(EC サイト受注/ パーツセンターシステム)、海外用システム(技術情報開示システム/ 英語版部品検索)の3種類のシステムです。これらのシステムはいずれも稼働開始から20年を超えるため、次のような課題に直面していました。
- 最新のOSで稼働させることが難しく、各種指標を手作業で集計しているため、サービス事業の取り巻く環境変化に迅速に対応できない
- パーツ(部品 / 消耗品)、 SWAP(保守サービス用の交換部品)、サービス技術情報の大きく3 種類がありますが、系列と呼ぶ製品カテゴリーごとの所管部署に分散しているため、データの管理・共有に膨大な時間とコストがかかる
そこで日本電子様は、上述のように分散している情報資産をデータベース化し、一元管理することで課題解決を目指しました。